アニメをモチーフにしたタトゥーは、21世紀に入ってから最も急速に成長しているタトゥースタイルの一つです。そして、このスタイルの人気を支えているアーティストの一人が、Cazr Killzさんです。
彼はロサンゼルスを拠点に活動するタトゥーアーティストであり、アニメオタクでもあります。ドットワークと細線のテクニックを使ったモノクロのスタイルを得意とする彼は、アニメ/マンガのタトゥーの達人で、彼のInstagramには11万人以上のフォロワーがいます。今回は、彼のタトゥー、アーティストとしてのバックグラウンドなどを紹介していきます。
私が初めて見たタトゥーは、父のものでした。幼い頃からいつも父のタトゥーに興味を持ち、好奇心からいろいろと尋ねていました。私はタトゥーというものにとても感動し、そのコンセプトに畏敬の念を覚えました。将来アーティストになることを考え始めたのはその頃からでした。
私がタトゥーを始めたころは、主なスタイルはチカーノスタイル、レタリング、ポートレイトでした。少なくとも7年間は情熱的にやっていました。その後、アメリカントラディショナルタトゥーを取り入れ、アニメタトゥーが普及し始めた2015年ごろから私もアニメタトゥーのスタイルへと徐々に変化していきました。そのあたりから、アニメのポップカルチャーが主流になり始めたと思います。その後はアニメと漫画スタイルのタトゥーに全集中しています。
アーティストとしてはもちろん、経営しているスタジオを維持することが一番大変です。一日中アートをして、人々の体にタトゥーを入れ続けることが私の商売ですが、経営にはそれ以外に割くべき労力と時間が必要です。タトゥーショップの経営は大変な作業で、多くの時間、精神的、肉体的、金銭的な投資が必要です。これからお店を開こうとする人へのアドバイスとしては、シンプルに、まず経験を積むこと。プロが経営しているタトゥーショップで働けるところを探し、その人の下で勉強することが結局一番成功する近道だと思います。
今、一番人気があるのは、デーモンスレイヤー、呪術廻戦、そしてもちろんNARUTO、ドラゴンボール、エヴァンゲリオンです。個人的には、マンガの絵にとても惹かれています。しかも、フルカラーで描くのはとても快適です。月日が経つにつれて、カラーの依頼が多くなってきていて、とてもうれしく思います。
現在は、新しい試みとしてデニムジャケットにアニメのシリーズを描くことに取り組んでいます。
今後もアニメタトゥーが世界中に広まっていくことを切に願います。
この記事はこのページを和訳・再編したものです。